最終テスト

ここまでお疲れさまでした。
いかがでしたでしょうか?

ここでもう一度、この教材の目標を思い出してみましょう。
皆さんはここまで下位目標1~5を達成してきました。

  • 侵襲とは何かを述べることができる
  • 炎症反応により発熱が生じるメカニズムを述べることができる
  • サードスペース・リフィリングという現象を述べることができる
  • 侵襲により血糖が上がるメカニズムを述べることができる
  • Moore分類の各時期とその特徴を述べることができる
残るは最終目標飲みです。
最終目標は・・・

患者の術後の侵襲に対する生体反応を、Moore分類を活用してアセスメントすることができる



でした。
もうひと頑張りしていきましょう!

最後は実際に患者さんを受け持ち、これまで学んだ知識をフル活用して、手術を終えた患者さんの身体状況をアセスメントしていきましょう。
制限時間は10分で、何も見ないで取り組んでみましょう。
ここまで学習できた方ならできるはず・・・!

以下の事例を読み、各設問について正しい選択肢を選びなさい。

佐藤さん 60歳代 既往歴は特になし 身長:170cm/体重:60kg
検診で胃がんと診断され、手術目的で入院となった。

10月1日
9:00 手術室へ入室し、開腹で幽門側胃切除術を施行。
13:00 手術室よりHCUへ帰室。術直後の身体所見は以下の通りであった。

  • 体温:36.1℃(シバリングあり)
  • 脈拍:90回/min
  • 呼吸数:22回/min
  • 血圧:156/85mmHg
  • 血糖値:180mg/dl
  • 尿量:少量(褐色) ※膀胱留置カテーテルを挿入中
  • Pain Scale:5/10

20:00 訪室したところ、身体所見は以下の通りであった。

  • 体温:37.2℃(シバリングなし)
  • 脈拍:98回/min
  • 呼吸数:21回/min
  • 血圧:90/54mmHg
  • 血糖値:150mg/dl
  • 尿量:25ml/h(褐色)
  • Pain Scale:2/10
10月2日

10:00 HCUから一般外科病棟へ転出となった。

  • 体温:37.8℃(シバリングなし)
  • 脈拍:92回/min
  • 呼吸数:21回/min
  • 血圧:100/64mmHg
  • 尿量:35ml/h(薄い黄色)
10月4日

あなたは用事があり外科病棟へ訪ねると、佐藤さんと廊下で出会った。
「大分良くなったよ。血圧も前と同じくらい出し、熱も下がったよ。でも今度はやたらトイレが近いんだよ。
先生に聞いたら、『この時期はトイレが近くなりやすいから仕方ない』って言ってたから、あまり心配はしてないけどね。」ということであった。


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最後に